魔の山
平日昼焼き肉意外と客おるな
工業地帯周辺、昼休みと思われる人間が大半やが、ひとりビールの客が
俺が夢見るフリーランスの先輩ですか、
失礼ですが、リストラでもされたようなやつれぎみですけど
安楽亭終わったら優雅にコーヒー読書タイムに入るわけやけど
精神的に異常をきたしている今、魔の山を読むというのは非常に趣深いことであり、その精神的異常が肉体にまで影響を及ぼすかどうかというターニングポイントにある今非常に重要な一冊なのかもしれない
主人公のハンスカストルプが従兄のもとを訪ね山奥の療養施設「サナトリウム」へとやってきて、患者たちと、医者たちと向き合い自らの精神と肉体にも向き合う話(と思われる)
登場人物たちの様々な思考とそれに伴う台詞は高尚で難解に感じ、普段本を読むペースは遅い俺にするとかなり時間を費やしている
サナトリウムで過ごす上の人々は一ヶ月を最小の時間単位と考える
サナトリウムの単調な生活は一日一日は長く感じられるものの長い目でみればそれは一瞬の出来事のように感じられるという
そして刺激のある生活は一日一日は短く感じられるものの長い目でみればそれは永遠のように感じられるという
確かに子供の頃に比べ刺激の数は減ってしまうのが一般で時間感覚も短く感じられるだろう
このひと月俺は会社を休んでいる、部屋にこもり過ごす日々は長くしかし今あっという間にひと月が終わろうとしている
この時間感覚のなかで主人公ハンスカストルプの精神がどのように変化していくのかを読みといていくのがこの本の楽しみのひとつだろう
なかなか難しい
最初の3週間を300ページほどに書き次の3週間を50ページほどに書くというこの時間感覚というものを考えさせられる一冊
この一ヶ月会社に辞めたいという話をしたいと心から思いつつ実行できないでいる
「言動」とはうまく言い表したことばで
俺の精神が体を起こし、歯を磨きたいと思えば「動」が働き体を起こし歯を磨くことができる
しかし俺の精神が辞めたいと思えば、どうだろうか
「言」は働かない
言葉とは喉を「動」かしておこすというのに、精神が望む通り喉を震わせ辞めると言えばいいのに
言と動は別ものとしか言いようがない
だからなんだ
俺はいつ会社を辞めることができるのか
魔の山を読み終えた頃には答えが見つかるかもしらん
三週間かけて魔の山(上)半分読み終えた
魔の山(下)にたどり着けるのか
その前に難解過ぎる患者と患者とのやりとりに精神が崩壊してしまうかもしらん
俺は魔の山に足を踏み入れてしまった
真野ちゃんが好きなことはまたいつかブログに書きたい
- 作者: トーマスマン,関泰祐,望月市恵
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